春日集落と安満岳 (かすがしゅうらくとやすまんだけ)
大航海時代にアジアに進出したポルトガル船は、1550年に平戸に到達しました。その情報を得たフランシスコ・ザビエル一行は薩摩から平戸に移り、領主の許可を得て布教を始め、生月(いきつき)島を含む平戸一帯で信者は約5,000人に達しました。
禁教の時代を迎え、多くは棄教しましたが、生月島や平戸島西岸などでは信仰を守る信者もいました。彼らは潜伏キリシタンと呼ばれ、神父不在の下で秘密の信仰組織を運営し、オラショ(祈り)を唱え、納戸に隠したキリストや聖母マリアの絵を拝みました。
また、山や島を聖なる場所として崇敬しました。かつて信者が処刑された中江ノ島は、聖地「サンジュワン様」などと呼ばれ、その島の水は聖水とされています。安満岳(やすまんだけ)には神社仏閣があり、キリスト教徒と鋭く対立しましたが、禁教時代には神仏信仰と並存するようになってキリシタンの聖地ともなりました。かつて1561年に教会が建てられた春日集落は、潜伏キリシタンが多く、安満岳山頂に参詣道が続いています。これら、中江ノ島、安満岳、春日集落が世界遺産「平戸の聖地と集落」で、2010年に「平戸島の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定されています。
【基本情報】
(春日集落と安満岳)
住 所 | 長崎県平戸市春日町(春日集落)、主師町(安満岳) |
注意事項 |
※集落には、見学者用の駐車場は有りません。 ※集落には見学者用のトイレはありません。(下記のバリアフリートイレ情報を参照ください) |
ホームページ |
■事前連絡についてのお問合せ
問合せ先: 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 インフォメーションセンター
〒850-0862 長崎県長崎市出島町1-1-205(出島ワーフ2F)
TEL:095-823-7650 FAX:095-895-9690
対応時間: 9:30~17:30
ホームページ: http://kyoukaigun.jp/
中江ノの島(なかえのしま) についての情報は、
「春日集落と安満岳」の情報の後に掲載しています。
バリアフリー観光情報
(2019年8月 現地確認)
※本バリアフリー観光情報は、各施設の皆様や関係各位のご協力をいただいて作成していますが、アクセス方法
や通路の所見、設備の使い勝手等は当NPO法人の私見と感想です。あくまでご参考としてご活用ください。
春日集落と周辺地域(アクセスへの参考図)
交通アクセス (春日集落)
【一般の方】 JR長崎駅からは、JR佐世保駅で松浦鉄道に乗り換えて、
「平戸口」で降車します。
「長崎駅前」バス停からは、「高速バス」「西肥バス」を乗り
継いで「平戸新町」で降車します。
「平戸新町」から、西肥バスで「紐差」バス停で降車、
”ふれあいバス”で「小春日」バス停で降車し、あとは徒歩に
なります。
※右図の「アクセス参考図」を参照ください。
(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター)
クリックするとPDFファイルが表示されます。
【車イスの方】車イスでの利用は可能ですが、鉄道もバスも車イス対応ではありません。
お車での利用をお勧めします。
お車の利用の場合、上記記載の「車進路」を参考に、春日公民館の駐車場(4~5台)
または春日集落拠点施設「かたりな」の駐車場で下車し、あとは車イスを押してもらうことに
なります。
※春日公民館のトイレは、階段があり、通常のトイレです。
※春日集落拠点施設「かたりな」のトイレは、バリアフリートイレです。
イラストマップ(周辺散策マップ)
(製作:長崎県)
※上記イラストマップを大きくご覧になりたい方は、「こちらから」
駐車場について
・春日集落拠点施設「かたりな」(写真③)には、数台用の駐車場有り。
・春日公民館には、2台位置ける駐車場有り。
※集落内での「路上駐車」は、住民の方にご迷惑をお掛けします。極力避
けてください。
バリアフリー対応状況
平戸口駅(松浦鉄道)の入口
田平町から見た平戸大橋 (写真①-1)
平戸公園の駐車場とトイレ (写真②-1)
平戸公園の駐車場とトイレ (写真②-2)
春日集落拠点施設「かたりな」(写真③-1)
春日集落拠点施設「かたりな」(写真③-2)
春日集落拠点施設「かたりな」(写真③-3)
春日集落拠点施設「かたりな」(写真③-4)
春日集落拠点施設「かたりな」(写真③-5)
「かたりな」から見える棚田集落(写真③-6)
絶景ポイント(棚田の途中)から見た「丸尾山」(左下の小さな小山)と「安満岳」(右側の高い山)
丸尾山 (キリシタン信仰が守られてきた棚田の中にたたずむ小高い聖地)
春日集落の駐車場は、春日集落拠点施設「かたりな」(写真③)と春日公民館の2か所のみです。そのため、春日集落の風景を楽しむには「車上観光」が多くなると思います。通行用の道路は生活道路で、離合するのが難しい箇所も多々あります。「路上駐車」にはくれぐれもご注意ください。
絶景ポイント(棚田の途中)は、車で行ってもUターンが難しい場所です。また、車から降りて車イスで移動するのも難しい環境です。
「安満岳」へは、春日集落からは登れません。(詳しくは、上図「アクセス参照図」をご覧ください)
また、「安満岳」も「丸尾山」も、車イスでは登れません。(写真を参照ください)
安満岳 (標高514mで平戸市最高峰の山)
バリアフリー・トイレの情報
トイレまでの通路や、路面の状態、入口、器具や設備の配置は、写真を参考にしてください。
平戸公園のバリアフリートイレ (写真①)
春日集落拠点施設「かたりな」のバリアフリートイレ(写真②)
グーグルマップ
中江ノ島 (なかえのしま)
禁教期の春日集落の潜伏キリシタンは、禁教初期にキリシタンの処刑が行われた中江ノ島を殉教地として拝み、聖水を汲む行事を行う場とするとともに、キリスト教が伝わる以前から山岳仏教信仰の対象であった安満岳なども併せて拝むということによって信仰を実践した。
【基本情報】(中江ノ島)
住 所 | 長崎県平戸市下中野町(中江ノ島) |
注意事項 |
※中江ノ島には、上陸できません。 |
ホームページ |
交通アクセス (中江ノ島)
【一般の方】 ※中江ノ島には、上陸できません。
※中江ノ島周辺をクルージングしてくれる旅行会社や企業
が有ります。(ここでは、地元企業の方でクルージング
を提供されているサービスを掲載します)
【車イスの方】※車イスの方への対応は、下記連絡先へ問合せ下さい。
春日集落に向かう途中 生月大橋
春日集落に向かう途中 中江ノ島
「中江ノ島」の眺望ポイントは、平戸島から「生月大橋」への渡る手前の海岸線でした。ただし、車を止められる広い駐車場は有りません。「路上駐車」はお奨めできませんが、迷惑をかけない場所を選んで、絶景をお楽しみください。
※パンフレットでは、海岸線にある漁師食堂「母々の手」からの眺望を勧めてあるものがありますが、海岸堤
防に高いフェンスが設置されているため、車イスの方は見せません。
※中江ノ島の周囲を巡る貸切制のクルージング
(右図参照)
■集合場所
大敷食堂(長崎県平戸市生月町舘浦107-2)
■定員
12名まで(ガイドをつける場合、11名まで)
■問合せ・申込み
(一社)平戸観光協会 平戸観光交流センター
TEL:0950-22-3060(月~土 9:00~17:00)
※障害の度合いに応じて乗船できない場合がございます。
乗船の可否については、平戸観光協会にお問い合わせください。
・・・・・ 春日集落と中江ノ島 周辺の観光施設 ・・・・・
住所: 長崎県平戸市春日町166-1
連絡先:TEL 0950-22-7020
営業時間:8:30~17:30
定休日:12月31日~1月3日
住所: 長崎県平戸市生月町南免4289番地1
連絡先:TEL 0950-53-3000
営業時間:9:00~17:00(最終 16:30)
定休日:年始(1日、2日)
※館内メンテナンスのため臨時休館あり
住所: 長崎県平戸市生月町南免4375-1
連絡先:TEL 0950-53-2927
営業時間:8:30~17:30
(8月は18:30まで)
定休日:12月31日 ~1月1日
住所: 長崎県平戸市崎方町776-9
連絡先:平戸市観光課
TEL 0950-22-7020
営業時間:8:00~21:00
定休日:年中無休
住所: 長崎県平戸市田平町深月免521
連絡先:TEL 0950-57-0144
営業時間:9:00~18:00
定休日:12月31日~1月1日